私たちは「人間」です。人間は「感情」を持っています。感情はときにさまざまな「行動」を生みます。また、さまざまな事柄に対して能率を上げたり、下げたりするような重要な要素であるのです。
「機嫌を伺う」ということは、その人の感情を気にするということです。例えばビジネス上であれば、相手の機嫌によって取引の「結果」が左右されるということにもなりかねません。対外的な「営業」である場合、取引先の「機嫌」を害することはまずありません。相手が案件の決裁権を持つような人物である場合、その機嫌ひとつで案件が却下されたり、承認されたりするからです。そのような場合、まず間違いなく相手をたたえたり、おだてたり、少なからずするものです。
「感情」はある程度であれば「コミュニケーション」でつくり上げることができます。相手の感情を、コミュニケーションによって操作することが可能なのです。営業マンはまさにそのために「コミュニケーション」をとります。営業は提案力も重要ですが、それよりもまず「コミュニケーション力」が問われる仕事であるのです。
社内でのコミュニケーションも同様です。ひとつの組織では、さまざまな部署が連携してひとつの仕事を行なっているものです。そのような場合、連携先の部署の担当者の感情も考慮することが一般的です。もちろん、「仕事」である以上、責任がありますから、感情次第でパフォーマンスを変えるべきではないのですが、そのようなことを差し引いいても仲が険悪であれば能率は下がるものなのです。
そのようなライブチャットでは、遠く離れた相手と顔を見せ合いながらコミュニケーションすることができます。そのコミュニケーションの効果はさまざまなものがあります。メール上だけのやり取りでは得られないような親近感がまず大きいものです。メール上で案件だけ、要件だけを並べてやり取りするような場合では、自分に都合の悪いことや条件が悪いことが挙がると少なからずストレスです。そのようなストレスを乗り越えることが仕事であり、社会人の条件なのですが、どうせならば不要な軋轢は避けたいものです。
ですが「顔と顔を合わせて」コミュニケーションしておけば、「申し訳ないけどお願い」という姿勢も伝わるのです。そのような姿勢がうまくコミュニケーションするコツであり、誰に対しても謙虚でありながら、要点は捉えるということが大切なのです。そのようなことを実践するために、さまざまな連絡手法があり、それぞれでのコミュニケーションがあるのです。
そのようなことを理解しているかどうかが、コミュニティでうまく立ち回れるかどうかの分岐点です。わからないまま社会で活躍し、さまざまな波紋を巻き起こしながら働く人もいれば、そのようなことをわきまえてそつなくこなす人もいます。仕事の進め方や生き方は人それぞれですから、それが良いのか悪いのかはこの際取り上げませんが、人の感情はなにをする上でも度外視できないものであるのです。感情がある以上、能率や効率、クオリティはある程度それに左右されるものであるのですから、それを考慮しないわけにはいかないのです。うまくわきまえることが、上手に生きていくコツでしょう。