私たちが「仕事」にコンピュータを取り入れてから久しいです。すべての職場にコンピュータが導入されてから、もう10年は経過しているのではないでしょうか。その時点から、私たちの業務効率や仕事の「限界」などは「コンピュータ」が握るようになったのです。
私たちはまるでナイフやフォークを扱うかのようにコンピュータを使えるようになりました。コンピュータはあらゆる分野に進出しました。テキストを入力し、誰かに伝えるというシンプルな役割から、グラフィックや映像、音楽の編集に至るまで実にさまざまな分野です。「データ」を統計するということが容易になり、私たちはより客観的に物事を捉えることができるようになりました。コンピュータは私たちの「思考」の延長線上に位置し、私たちが必要な情報も、インターネットを介してすぐに入手できるようになりました。
それは言語の簡単な翻訳すら実現する技術であり、さまざまな情報をデータ化し、索引可能にしました。私たちは紙の膨大な資料から開放され、より身軽に、そしてオンライン上で即座に、さまざまなものを参照することができます。
パソコンが一台あれば、そしてそれがインターネットに繋がっていれば、私たちはすぐにオンライン上のあらゆるデータにアクセスが可能です。世界の英知を、移動することなく参照することができるのです。その状態は「情報化社会」と呼ばれるようになり、現在ではそれが「当然」として「情報化社会」という言葉は「死語」になりました。現在ではその状態を当たり前とするデジタルネイティブの世代が社会に進出し、さらに情報を使いこなしています。
そのような流れは確実に私たちの「仕事」を進化させて来ました。「デジタル」であることは「モノがないから無価値」ではなく、「情報」こそが価値があるものになったのです。オンライン上で情報を提供することに対して「対価」を設定し、それをビジネスにしたり、万人か使用するインターネット上での広告活動もすでに「常識」として定着しました。インターネット上で物品を販売することも当たり前になりましたし、そのためのノウハウは立派な経営資源として定着したのです。
オンラインで提供される情報は、その価値を増しつつあり、その参照の仕方も端末の進化によりさまざまにカタチを変えています。現在は新たな局面、「スマートフォン」の爆発的な普及によって、パソコンとモバイルの垣根がなくなっているのです。
そのような状況にどのようにして対応するかが鍵であり、私たちの命題です。情報はどこでも参照できて、且つ「無料」であること。なんでも知りたいことがすぐに入手できることが「当たり前」になった私たちの社会の中で、どのように「発信」していくのか。そのようなスタイルに対応したビジネススタイルが必要です。情報は24時間、365日参照されています。そのような状況の中で、私たちのビジネスを支える「ライブチャット」の仕組みはどうあるべきなのか、どのようなスピード感で、どのように働ければいいのか、今時代は新しい局面を迎えつつあるのです。
私たちの生活から欠かせなくなった「情報」、そしてその価値。どう発信し、どう受信するのかが、今後のビジネスのポイントであるのです。